恵那山南部 天狗森山(1338m)、(橋ヶ谷山 1420.9m 山名事典未記載) 2014年10月12日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:31 駐車スペース−−5:48 舗装林道−−6:16 斜面に取り付く−−6:20 尾根に乗る−−6:38 1260m肩−−7:01 橋ヶ谷山−−7:12 1260m肩−−7:34 天狗森山−−7:43 1230m鞍部−−7:52 尾根に乗る−−8:03 林道−−8:20 舗装林道−−8:32 駐車スペース

場所岐阜県中津川市
年月日2014年10月11日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道脇の駐車スペース
登山道の有無作業道あり
籔の有無1260m肩付近のみ笹籔漕ぎ。他は多少笹が被る程度
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント通常は南側の阿木川沿いの林道から狸沢沿いの林道に入って作業道を利用して登るが、林道歩きが長いので西側の阿木集落から上がる林道を利用、1260m肩から西に落ちる尾根に乗った。この尾根上には刈り払われた道が存在する。橋ヶ谷山〜天狗森山間の尾根上には作業道あり




まだ暗い時刻に出発 林道
ここで車での通過を諦めた 舗装された林道に出た
再びダートの林道へ 中央が目的の尾根
割れたコンクリート舗装 まだ林道を歩く
南斜面は伐採地が多い このカーブから斜面へ
ここも伐採地 尾根に乗ると刈り払われた作業道あり
境界標石 1260m肩直下で作業道終了
笹藪突入。でも短距離 1260m肩
1260m肩で作業道に出る 1320m峰
南向きの尾根は笹が深い 橋ヶ谷山(1420.9m三角点峰)
東が開けるが霞んでしまっている 北側の1230m鞍部から東へ延びる作業道
北側の1230m鞍部から西へ延びる作業道 南側の1230m鞍部から東へ延びる作業道
南側の1230m鞍部の標識 鞍部より南側は笹の刈り払いが甘くなる
反射板登場 反射板の隣が天狗森山山頂
霞んで何も見えず 北側の1230m鞍部から西へ延びる作業道へ入る
すぐ植林帯で道が消えるがトラバース続行 往路の尾根に乗る
林道近くで作業道がぷっつり この下は法面で下れない
左にずれてここから林道に下ることに この崖を強引に下った
尾根末端 尾根末端付近はこんな崖の連続
駐車スペース到着


 焼山から西に伸びる尾根上に天狗森山がある。ここは以前、焼山に登った帰りがけに立ち寄ろうと考えていたのだが、焼山の激笹藪で疲れ果ててしまい立ち寄る余裕がなかった。天狗森山は正式な登山道かは知らないが道があり、風神神社奥のゲートから阿木川沿いの林道を歩いて狸沢沿いの林道支線へ入ると途中で沢を渡って西側の尾根に出て山頂に達するようだ。

 ネット検索で出てくる天狗森山の記事はほぼこのルートだが、地形図を見ると西側の沢沿いにかなり奥まで林道が入っているのが分かる。しかもここは麓の清水集落からそれほど距離はなく、入口にゲートがあっても風神神社経由よりは短くて済みそうだ。ただし林道終点からだとガレマークのある急斜面を登ることになるので、1260m肩から西に落ちる尾根を経由するのが安全策だろう。この尾根から1260m肩まで笹藪漕ぎだとしてもあまり距離は長くないので許容範囲だろうと考えた。

 同じような考えを持つ少数派の登山者がいるようで、天狗森山の検索結果の中で1件だけこの尾根を使った記事があった。あまり詳しくない記事だが藪が濃いとは書かれていないのでどうも尾根上には作業道があるようだ。これなら予想より楽して登れる。天狗森山の北側には1420.9m三角点峰があり、ネットの記事では橋ヶ谷山と表示され天狗森山と抱き合わせで登られている。この山が山名事典に記載されているか事前に調査しなかったので、当日は念のためこれにも登ることにした。後日、山名事典を調べたら掲載されていなかった。

 カーナビの案内で目的の林道へ入る。清水集落を通過、上水道施設らしき横を過ぎるといよいよ本格的なダートへ変わる。速度を落とせば普通車でもどうにか通過できるレベルで、どこで進行を諦めるか微妙な情勢だ。しかしとうとう普通車では越えられない場面が。今は水が無いが、おそらく大雨のときに林道を横切るように沢が流れ路面を抉ってしまったのだろう。その後、砂を敷き詰めて補修した形跡があるがそれが再び流出して高い段差ができている。車高の高い4WD車なら通過できるだろうが私の車では亀の子になってしまう。Uターンするスペースがないのでバックで下り、カーブの駐車余地に車を入れた。この林道は廃林道ではないが工事等は行われていないようで車の通行は皆無だった。

 翌朝、まだ薄暗い時刻に出発。これから台風19号が接近するので早めの行動開始とする。しばらくは林道歩きなので暗くても問題ない。流れで掘れた先の林道は再び普通車で通行可能なレベルになったが、それでも数箇所で水の流れで轍が深く掘れてしまった個所があり、私が車を諦めた場所が普通車ではちょうど良かったのかもしれない。

 大きなカーブを切ると突如として舗装された林道に飛び出す。しかしこの林道は道の両側から草木が盛大に張り出していて、あまり利用されているように見えない。地形図だと両端が行き止まりになっている道だろうが、今はどこかにつながっているのだろうか。帰宅後に衛星写真で確認したが、やはり地形図のように両側は途中で途切れていた。

 舗装林道を右に進んですぐに左に分岐する林道が目的の道。再び同じ程度のダートに様変わり。普通車でギリギリ通行可能なレベルだ。しかし傾斜が出て直線の登りにかかるとコンクリート舗装が割れてまるで古道の敷石状態。ここは普通車では入りたくない。その先で道が鋭角に左に曲がると目的の尾根を横切る林道に合流。最初はこれを左に進んで尾根に取り付こうかと考えたが、もし尾根上の笹が深かった場合は林道で高度を稼いでから尾根に取り付いた方が楽だと判断、標高1100m付近で林道がヘアピンカーブで尾根に接近する個所まで林道歩き。この付近は半分廃林道のように草ぶれていた。斜面は最近間伐したばかりのようで藪が無く歩きやすそうな植林帯だった。

 ヘアピンカーブで間伐された植林斜面に乗る。ここも藪皆無で適当に上を目指すと尾根直前のみ少々の笹が登場するが問題なし。尾根に出ると笹が刈り払われた明瞭な作業道があった。ラッキー! これでほぼ藪漕ぎ回避が決定だろう。おそらく今まで見えた間伐作業のための道だと思う。元々、この尾根はそれほど笹は深くないが刈り払ってあるとより歩きやすい。急な部分もあるが危険個は無しであった。

 1260m肩直下で植林帯が終わると同時に作業道も消滅し、ここから肩までの短距離のみ笹藪漕ぎ。朝露で少し湿っているがビショビショになるほどではないのでゴアを着ずに突っ込む。笹は細くしなやかで平泳ぎしやすい。時間にして数分程度だと思うが、橋ノ谷山と天狗森山を結ぶ尾根に出た。ここはしっかりした刈り払いの道あり。下山のことを考えてて念のため目印をつけておく。

 最初に橋ノ谷山を目指す。ここ1ヶ月くらいの間に笹の刈り払いを行ったようで、枯れた笹が道の上に横たわっていた。植林で日当たりが悪い場所は笹が薄いが、基本的に南向きの尾根のため、植林が薄く上空が見える場所は笹の勢いが盛大だ。これで道無しだと激藪漕ぎだな。しかも空が開けた場所は笹が朝露でよく濡れていて、刈られて横たわった笹が良く滑る。特に山頂直下が傾斜が急で笹が濃かった。作業道に感謝。

 ふいに傾斜が緩んで顕著なピークに到着。山頂標識は無いが三角点が鎮座していた。橋ノ谷山だ。東側のみ僅かに開けているが、今日は曇りで低い位置まで雲が降りてきていて恵那山は雲の中だった。

 続いて天狗森山へ。濡れて滑りやすい笹に気をつけながら下って刈り払われた作業道を進む。最初の1230m鞍部で左右に道があり、右側(西)の道の行き先が気になる。帰りはここから1260m肩まで登り返す必要があるが、この道が林道に通じていればその労力が不要だ。帰りに試すか考えてみよう。右側の道は狸沢の林道へ通じているのだろうか。さらに進んで次の1230m鞍部では左(東)から刈り払われた道が合流、たぶんこれがネットにたくさん出てくる狸沢林道経由の道だと思う。

 この先は笹の刈り払いが甘くなるがまだ作業道は続き藪漕ぎ不要だ。1250m小ピークを越えて登っていくと傾斜が無くなり植林帯から急に開けた場所に出る。ここは笹に朝露がびっしりと付いていた。道がゆるやかに左に曲がると反射板が登場。地形図ではそのような物体は書かれていない。反射板の左奥に小さな高まりがあり、よく見ると境界標識の裏側に「天狗森山」の文字が。念のためGPSで現在地を確認すると間違いなく天狗森山山頂だった。まさか山頂に反射板があるとは。おかげで西側の展望が得られるが、今日は雲って空気の透明度が悪い。

 往路を戻って北側の1230m鞍部の左へ入る分岐へ。この道がどこに通じるのか確認してみることに。もしかしたら往路より楽なルートが発見できるかもしれない。右にトラバースするように道がつけられていて、すぐに伐採地に入って道が不明瞭になる。どうもここへ出るための道らしい。笹皆無の伐採地なので適当に歩くことが可能。このまま横移動で往路の尾根に合流するのが得策だろう。何となくそのように道があるような無いような。

 小尾根を越えてなおもトラバースすると往路で使った尾根の植林帯最上部に出た。ということは1260m肩への登り返し分がお得だったわけだ。おまけに笹藪無し。道は無いと言ってもいいが使い勝手がいいルートと言えよう。

 帰りはこの尾根と林道が交差する場所まで下って作業道入口を確認することにする。順調に下っていくが最後の最後、もうすぐ林道というところで刈り払いが終了、藪の隙間から見下ろすと林道まで数mの崖状で下るのは不可能だった。残念、末端から道があったわけではないようだ。しかしどこで道が逃げたのか分からなかったな。

 南斜面を少し東に移動し、藪がない斜面が一番低いところまで続く場所から林道を見下ろすとまだ3mくらいの法面だが、雑木が生えているのでどうにか下れそうな雰囲気。本当ならお助けロープがあれば安心だが今回はそのような場面を想定していなかったので持っていない。足場の有無と雑木の位置関係を考えて降りられそうなルートを見出し、細い木を掴みつつバックで強引に下った。林道に降り立つと、とてもここを上ろうとは思えない崖だった。

 あとは安全な林道歩き。今日は朝から曇りで日差しがなく涼しかったが、それでも気温は10℃くらいでそれなりに汗をかいた。林道を横切る沢で濡れタオルで全身の汗を拭う。気温10℃でシャツを脱ぐのは体が温まっていないと寒いだろうが、今は汗をふき取った後の爽快感がたまらない。これが冬になれば汗をかかなくなるのでタオルの出番は無くなるのだが、それまでまだ1ヶ月くらいかかるかな。

 車に戻ってダートを慎重に下って国道へ。この日は買い物に行きたかったので時間節約で中津川ICで中央道に乗り、小仏トンネルの渋滞が始まる前に通過できた。

 

都道府県別2000m未満山行記録リストに戻る

 

2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る